今や、推奨ブラウザがChromeのサービスがほとんどという時代。
筆者はFireFox派でしたが、このコロナ禍でChromeに鞍替えしました。
このような状況になると、基幹ソフトの動作環境等で融通が効かない場合を除き、Windowsにしがみつく理由はあまり無さそうです。
Windowsはライバルがおらず、長い間殿様商売だったので高いですしね…
そんな2022年2月に、公式の無料Chrome OSが登場しました!
これが何かといいますと、捨てるには忍びないが、動きが遅くて使う気にはなれない!
そんな、低スペックPCをお救いしてくれる無料OSの登場ということになります。
筆者の勤め先でも、マイクロソフトのWin10アップデートに耐えきれなくなった低スペックPC達が、至る所で悲鳴を上げております。
大抵は、ストレージが基盤直付けの32GBというモデルなので、メモリも基盤直付けで2GB or 4GBなので、もう手の施しようがありません。
SDカードをマウントして~等、色々試しましたがダメですね。
ある程度の知識を使い手に求めるものはNGです。
簡単じゃなきゃダメなのです!!
そんな状況にピッタリなのが、誰でも直感的に使える Chrome OS!
ITリテラシーが低い現場でもレクチャー無しで使ってもらえそうですよね!
ピッタリと思っていたものが、インストールも簡単なCloudReady というChrome系OS だったのですが、こちらは企業が使用するには、代理店を通して有償サポート契約をしてね。という内容でした。
低スペックPCを救うために、有償契約をわざわざ結ぶのはナンセンスです!
みんなもそう思ったようで、簡単にインストール出来て素晴らしいアイデアであったのに、CloudReadyは、まったく一般化しませんでした。
アイデアも技術もあるのに勿体ない…
そんなCloudReadyを提供するneveware社をGoogleが2020年末に買収!
こっコレは!もしや!と思っていたのですが、みんなの願い通りになりました。
Google先生は、無償公式Chrome OSを提供開始して下さった訳であります。
インストール用USBメモリ作成方法
用意するのは、元気なPCと8GB以上のUSBメモリです。
Googleで検索して「Try Chrome OS Flex」からチャレンジすると、住所など色々入力させられた挙句、また元に戻り入力を繰り返す羽目になるので要注意。
ここ経由の場合は、入力後にメールが届くので、そこからChrome拡張機能を追加して下さい。
早道は、chrome ウェブストアから、「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を Chromeの拡張機能に追加する方法です。
そうしたら、8GB以上のUSBメモリをPCにセットします。
次に、Chromeブラウザ右上のユーザーマーク左横にある、「拡張機能」から、下記の流れでインストールメディアを作成していきます。
①「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を選択
②Chromebookの識別で「リストからモデルを選択」
③メーカーを選択 ⇒ Google Chrome OS Flex
④製品を選択 ⇒ Chrome OS Flex (Developer-Unstable)
⑤使用するメディアを選択 ⇒ 接続したUSBメモリを選択
作成!!
という超カンタン作業です。
筆者の場合、作成完了と同時にUSBメモリ上に多数のドライブが作成されてしまい、フォーマット要求が5件位きてしまいました。
その時は、失敗してしまったと思い焦ったのですが、結果としては無視で大丈夫です。
インストール方法
まずは、対象PCのBIOS(UEFI)に入り、起動ディスクをUSBメモリに変更します。
表示にUSBメモリが無い場合は、USB~と書いてあるものの起動優先順位を上にしておけば大抵OKです。
作成したUSBメモリをPCに挿して、起動すればOKです。
USBからChrome OS Flex の起動・操作も可能。
データ等も救出済みであれば、そのままPCへインストールも可能です。
インストールした場合は、USBを外して、BIOS(UEFI)の起動優先順位を従来のHDDやSSDに戻して下さい。結構忘れます。
「BIOS??」、「起動順位???」という方は、まだこのチャレンジはしない方が良いと思います。
ただし、挑戦する良い機会でもあるので、色々調べて試してみるのも楽しいと思いますよ♪
Flex 登場で、一気にOSの力関係が変わる
正式版がリリースされれば、中小企業も現場のクライアントPCにどんどんインストールするはずです。
マネージャーはWindowsで、プレイヤーはChromeという棲み分けになると思います。
日本ではまだまだ強いWindowsですが、Googleフォームや、Googleスプレッドシートの複数名での編集機能など、企業内で使用してこそ真価を発揮するサービスが多様にあるため、一度、Googleサービスに染まれば、容易に抜け出せないことは、火を見るより明らかです。
この新OSの登場が、歴史的な事件になりそう!と思っているのは私だけは無いはずです。
ちなみに、まだandroidアプリは使えないようです。
これが解禁されるかは不明ですが、解禁されたら滅茶苦茶強そうです!!
2022年7月追記
7/15にChrome OS Flexが正式にリリースされました!!
インストール方法は上述の初期版とまったく同じです。
USBインストーラもそのまま使えそうな雰囲気ですが、10分位あればインストーラの書き換えも出来ますので、そちらをオススメします。
初期版を入れていたPCを立ち上げたところ、そちらもアップデートが入って再起動。
これで正式版になった模様です。
Chrome OSは古いセレロン君たちの救世主♪
こんなものを無料でリリースしてしまうGoogleさん…
凄過ぎですね~
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