POSレジとは、Point of Sale の略で販売時点情報管理が出来るレジシステムのことです。
一昔前は、導入に数百万円かかるシステムでしたが、今ではWi-Fi環境が一般化したことで、アプリによる比較的安価なPOSレジが小規模店舗でも導入されています。
これらのレジへオーダー等を送るハンディ端末は、アプリ化したことで専用機からスマホ端末へと変わってきていますが、何故かAppleのiOS端末が日本では圧倒的シェアを獲得しています。
そして、そのハンディに利用されているApple機器こそ、「iPod touch」という訳です。
価格は発売当時21,800円~と安くはないですが、ハンディ端末としては受け入れやすい価格でもありました。
そのiPod touchの販売終了が、米国時間2022年5月10日に発表されてしまったのです。
どうなるのでしょうか??
最後のiPod touch
iPod touchとして最後に発売された機種は、「第7世代」と呼ばれるタイプで、2019年の発売となっています。
iOSは12.3~最終対応は15?かなと思われているようです。
この端末がいつまで使えるかは、ハンディ端末用のアプリがどのiOSまで対応するかにかかっています。
最新iOS(2022年6月)が「iOS 15」なので、まだまだ安心ですが、販売自体が終了してしまうと増やしたり、買い替えすることが出来なくなってしまいます。
その場合は、そう対処すれば良いのでしょうか?
アプリの対応iOSについて
対処法の前に、「iOS」についての簡単な説明です。
Apple社のiPhoneやiPod用の基幹ソフトが「iOS」です。
パソコンでいうWindowsやMacOSと同じようなものです。
アプリは全て、どのバージョンに対応しているかが決まっていますので、端末自体は元気でも使っているアプリがアップデートして対応外になると使えなくなってしまうのです。
例えば、スマレジというPOSレジアプリのハンディ端末用アプリ「スマレジ・ウェイター」ではiOS12.0以降に対応していますが、ライバルである「Airレジ オーダー ハンディ」はiOS11.0以降まで対応しています。
これにより、Airレジはかなり古いiPhoneといったApple端末でも使用出来ることが分かります。
基幹ソフトである「iOS」自体は、時代に合わせてどんどんアップデートしていきますので、アプリ側も常に更新していかないとなりません。
更新を続けていく過程で、対応出来ない古いOSが出てくるようで、どんどん切り捨てられて行ってしまう訳です。
導入時は安く出来たなぁと思っていますが、そのアプリの更新頻度によりますが、端末も買い替え続けないといけないという怖い循環にはまっているのです。
iPod touch のバッテリー交換について
まだまだ第7世代は使えるので、バッテリー交換で長持ちさせましょう。
と思いますが、公式のバッテリーサービスは9,680円。
う~ん。
購入時の半額くらいかかるのは割高に感じまう。
街のiPhone修理屋さんが激安でやってくれるでしょ!!っと調べてみるも大抵10,000円位…
これは、iPhone と異なりiPod touch のバッテリーが基盤直のハンダ付けのため、ある程度の技術がある人でないと交換出来ないのです。
という訳で、2-3年使用してバッテリーがへたって来たころに、業務用ハンディ端末としてバッテリー交換をしながら長く使うには不適な機種であったことが判明します。
おすすめの代替機は iPhone SE 初代
iPod touch の新品購入が出来なくなったのであれば、中古品に手を出すしかありません!
そこでおすすめなのが、「iPhone SE 初代」です。
2016年発売で初期OSは、iOS9.3であったのに、最新のiOS15系にまで対応している超素敵機種なのです!!
中古市場価格は8,000~10,000円位。
流石にiOS16のサポート対象外になったため、いつまで現役を続けられるかは分かりません。
心配な方は、iPhone 8 を選択することをおすすめします。
こちらはiOS16のサポート対象となったため、SEよりも長寿命となるはずです。
それよりも安牌は、iPhone SE 第2世代 でしょう。
初代SEのiOS対応期間を見る限り、SEの立ち位置は「エンベデッドシステム対応製品」を想起させます。
産業用などの組み込み用部材で、長く部品保持などをおこなう製品群のことで、CPUだとエンベ対応品は、5年くらいの供給が約束されていました。
産業用システムとして販売するものは、モデルチェンジなんて滅多におこないませんから、販売期間中に一つでも構成部品が変更されると困る訳です。
こんな長寿命にするのは、「SE」はそこら辺の産業用ニーズにも応える製品群なのかな~なんて思う訳です。
というわけでSE第2世代にも超期待!!
もしくは、もっと低機能にした廉価版が発売されれば、iPodの穴を埋める上に世界市場でもiOSのシェア拡大にも繋がりますから、そこら辺が出るのかも!?
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