A4サイズのプリンターは多種多様で大激戦!
しかし、A3対応機は選択肢があまりありません。
仕事で業務用機を探すことになったので、色々検討してみようと思います。
筆者は15年位前に複合機営業をしていたのでその目線でガチ検討してみようと思います。
印刷方法の違いを知る ~トナー式とインクジェット式~
プリンターは基本的にトナー式とインクジェット式に大別されます。
トナー式とは、レーザープリンターとも呼ばれるタイプで、トナーという粉みたいなものを紙に付着・固定されて印刷します。
方式的に大きなトナーを利用する上に、乾燥時間も必要ないため、高速・大量印刷に向いています。
コンビニにあるコピー機はこのタイプになります。
対して、インクジェット式は、インクを直接吹き付けるシンプルなプリンターです。
色が綺麗に出るため、写真プリントなどの「色」にこだわる現場に向いていますが、インクの乾燥時間が必要なため印刷時間がかかることと、インクカートリッジの容量が少ないため、大量印刷をすると大量消費となりコスト高になるため、あまり向いていません。
その現場ではどれくらい印刷するのか?
今回の現場は、1日90枚と聞いたので、月3,000枚位印刷するようです。
そんなに多くはないですが微妙な量。
営業的には面倒な案件です。
リース等している大型の複合機や家庭用プリンターでも大抵は機能で印刷枚数を見ることが出来ますので、説明書を探してみましょう。
コピー機にとって、消耗品交換や寿命判断の大切な情報なので、車でいえば走行距離に値します。
どんなに新しくても、印刷しまくれば壊れてしまうという訳です。
大量印刷の事務所はリース契約一択
月に1万枚印刷します!という事務所は保守契約付きのリース契約が無難です。
何故かというと複合機は精密機械だからです。
それだけ使用すると消耗品はすぐに要交換となりますし、印刷不良も頻繁に出るでしょう。
安定した品質で印刷するためには、定期的なメンテナンスと緊急対応をしてくれる保守サービスが便利だからです。
高価な業務用品あるあるですが、リース契約を結ぶ代わりに、急な故障でも保守に来てくれる。トナーをいつでも補充しておいてくれる。修理不可能な故障になっても代品を用意してくれる。という安心感を買う内容です。
このような契約を結ばずに中古で安く複合機を買ったとしても、このような保守契約を結んでくれる業者はほぼありませんので、不具合や故障の度にメーカーサービスに連絡し、出張費用を含めた修理費用を支払うことになります。
印刷枚数が少なければインクジェット式が安い
インクジェット式はその導入コストの安さが魅力的です。
A4サイズでしたら、数千円~
A3サイズでも3万円~で機種を選ぶことが出来ます。
ただし、純正のインクカートリッジは高価なので、ランニングコストを考えて全色独立タンクを採用している機種を選ぶことをお勧めしますします。
インクジェットの弱点である印刷の滲みや、印刷の遅さは印刷枚数自体が少なければ大した問題にはなりません。
キャノン・エプソン・ブラザーが候補に!
今回の設置先は、印刷枚数が月3,000枚以下と予想され、設置場所にも制限があったため、コンパクトさも大切な条件となりました。
探してみると候補は3機種のみで全てインクジェット方式。
概要は下記となります。
■Canon TR9530
本体価格は34,000円位で推移(2022年)
消耗品:大容量インクセット BCI-381+380/5MP 5,550円(ヨドバシ.com参考値)
超少スペース♪ 独立インクで無線LANもOK♪
A3印刷時は半分ずつ印刷?という面倒さ有り…
カラー@19.7円 高い…
■brother MFC-J6983CDW
本体価格は40,000円を切る位で推移(2022年)
消耗品:大容量インクセット LC3119-4PK 11,560円(ヨドバシ.com参考値)
FAX付♪ 独立インクで無線LANもOK♪
カラー@7.1円 モノクロ@1.9円 高耐久15万枚♪
■EPSON PX-M6011F
本体価格は40,000円を切る位で推移(2022年)
消耗品:大容量インクセット IB07CL4B 11,960円(ヨドバシ.com参考値)
FAX付♪ 独立インクで無線LANもOK♪
カラー@9.4円 モノクロ@2.9円 高耐久15万枚♪
今回はエプソン機に決定♪ PX-M6011F
キャノン機は印刷単価の高さにもあるように写真印刷等の品質重視モデルと思われます。
となるとブラザーとエプソンの一騎打ちですが、プリンターメーカーとしては家庭用にも強くエプソンの方が有名で安心。
実はブラザー機も他の拠点で使っているのですが、スキャンした際の保存方向がコロコロ変わったり、手差しでA4を入れる際に何故か横報告にしなくてはいけなかったりと、個人的に???
更に初期不良で交換という経験も有り…
といった経緯でエプソン機を導入しましたが、1か月もしない内にこちらも印刷不良で初期不良交換…
最近は日本製品もヤワですね…
それ以外はおおむね問題無さそうですが、この機種は互換インクの選択肢がほとんど無いため、ちょっとランニングコストを下げることは難しそうです。
現場は純正インクの値段に目を丸くしていましたが、使い勝手は良いようです。
不思議と頑丈なTR9530
さて、今回は落選したTR9530ですが、他の拠点では結構な台数を使用しています。
この機種は省スペースが故にインクタンクが小さく、交換回数は多くなるのですが、多くの互換インクが出ており評価の良いものを選択することが出来ます。
このように互換インクで1年以上運用していますが、未だにインク詰まり等で故障した機械がありません!!
そういえば、業務用の複合機から家庭用機まで手掛けているのはキャノンのみでしたね♪
このニッチなA3インクジェットのニーズには参入せず、業務用レーザー複合機に任せる。という戦略なのでしょう。
あとは、インクを直接注入する業務用機が数機種出ておりますが、総務などの事務職が常駐していないと管理運用がちょっと心配であります…
EPSON エコタンク搭載モデル PX-M6712FT/PX-M6711FT
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